離職せずに転職活動をした場合、退職できないとせっかくの内定が取り消しになってしまいます。現在の職場の仲間に迷惑をかけず円満に退職するため、気を配るべきことを略述します。

流れ1.退職の意思を伝える

転職先で内定が出たら、退職活動を始めましょう。退職届は直属の上司に提出します。受け取っていないと言われ、トラブルにならないためにも必ず手渡ししてください。民法では退職する2週間前に届ければ良い事になっていますが、会社の都合も考えて最低1カ月前には退職届を出しましょう。また、上司に伝える前に、親しい同僚に退職したいと思っていることやその理由を伝えておくことも円満退職の秘訣です。

退職願と退職届の違い

退職願退職届には若干違いがあります。退職願は、この日に退職したいと思っています、という申し出です。退職届は、この日に退職すると決めました、という宣言です。一度提出すると撤回できません。内定が決まって退職したいときは退職届を出します。

流れ2.業務の引き継ぎ

担当業務は完了させるか区切りのいいところまで終わらせておくのが礼儀です。前職から転職先に問い合わせの電話がかかってくると、新しい職場ではあなたの業務管理能力が疑われます。転職活動を始めた時から、仕事で使う資料は誰が見てもわかるように整理しておきましょう。手順はマニュアル化し、自分がいなくてもマニュアルを読めば誰にでもできるようにします。後任者が決まっている場合は、ひととおりのルーチンを一緒にするのが理想です。不測の事態に備え、退職日の3日前にはすべての引き継ぎを終わらせられるようスケジュールを組んでください。

流れ3.取引先への連絡

退職が決まったら取引先にも挨拶状を送ります。メールでも構いません。退職の日付、今までお世話になったことへのお礼に加え、今後の抱負を書き添えると良いです。後任者が決まっている場合は、後任者の名前も伝えましょう。少し手間がかかりますが、BCCで一斉送信するのではなく、一人ひとり文面を変えて送ると心が伝わります。手紙やメールは略儀です。直接あいさつに伺うほうが良い相手もいます。いつか思わぬ仕方でつながることがあります。最後まで礼儀を欠かさないようにしましょう。

引き止めでゆらがない

退職者が出ると一時的にしろ同僚や上司に負担がかかります。退職時期を繁忙期とはずらすなどの配慮が必要です。また、上司には1カ月以上前に退職の意思を伝え、会社に迷惑がかからない退職の時期はいつかを相談しましょう。転職しようと思った理由を忘れてはいけません。転職を成功させたいのであれば、引き止めでゆらがないようにしましょう。

私の経験からアドバイス

私はどちらかと言うと円満退社したかどうか微妙なラインでした。というのも今までの会社にそれほど未練を持っておらず、転職する先の業界も全くの別業界だった事が挙げられます。もちろん今まで雇ってくれた恩は感じていますので十分利益を出して義理は果たせたと感じたタイミングで退職願を出しました。会社と私との間は円満だったわけですが、問題が1点ありました。それは同じプロジェクトの仲間です。いままで苦楽を共にし(むしろ苦しかなかったか)ほぼ1ヶ月まるまる有給を取得してから辞めたのです。それを不満に思う人もいたのでしょう。またこちらが引き継ぎは完全に終わったと思っていても相手が終わってないと感じる傾向がある、という事です。

それはそうでしょう。今までやっていなかったプロジェクトの範囲を新たに自分の担当になるわけですから彼らの不安も大きいし1ヶ月で引き継ぐなんて無理だと感じるわけです。しかし、この点も同情する必要が無いことを申し上げておきます。会社の契約に則って退職願を出してるわけですのでこちら側の問題ではないのです。もし会社がもうちょっと居てくれというのであれば有給を買い取るから出社して欲しいと願い出てくるはずです。それがなかったのですからあとは会社と残された社員の間での問題になるわけです。

この点だけ気をつけてほしいですね。あなたが優しい人なら有給を使わずに最後の日までタダ働きをしてしまうことになりかねません。辞める以上は線引をしなくてはいけない、ということです。